[感想] sweet pool リマスター版

  タイトル sweet pool リマスター版
  ブランド Nitro+CHiRAL
  発売日 2018-05-25
  原画 オニツカセージ
  シナリオ 淵井鏑
  ジャンル ADV
  評価         

 

 

パッケージはDVDトールケース。廉価版なので特典等はありませんでした。

価格は新品で3,200円なり。

 

 

◆ プレイ時間はおよそ8時間~10時間程度。

善弥→睦→哲雄の順番でプレイ。推奨攻略順は、哲雄を最後に回したほうが◎。

 

身体が弱く、周りより一つ年上な主人公ーー崎山蓉司は大人しく目立たない学生。

しかし、ある時を境に、少しずつ蓉司の周囲に変化が起こり始め、自らの身体に異変が訪れる。

それは、おぞましい肉塊を産み出すという現象だったーー。

というのが簡単なあらすじ。

 

BLゲームなので、(当たり前に)男同士の恋愛を描いている作品なのですが、

ニトロプラスの姉妹ブランドということもあってか、全体的に暗いシナリオ。

sweetじゃなくてbitterの間違いだろ、と何度思ったことか。

 

今作の重要な“肉塊”=”彼ら”の設定が、少しだけ『沙耶の唄』に似ているなぁ、とも思いました。

 

ジャンル的には、伝奇ホラーものでしょうか。

日常から非日常に変わっていく退廃的で甘美な雰囲気がとにかく良い。

 

選択肢が、本能理性と感情で操作するシステムなのも作中の雰囲気に合っていました。

 


 

◆ 良かったところ ◆

 

・哲雄ルート

この作品の良さは全て哲雄ルートに収束しています。

徐々に”彼ら”の正体が判明して、哲雄ルートで全てが分かるという構成だったり、

哲雄の纏うクールな雰囲気とか、強引さとか、素晴らしくカッコいい。

某エンディングの綺麗で切ない締め方が大好きです。

 

・肉塊、彼らの存在。

ここが賛否両論分かれそうなトンデモ設定ですが、私は好き。

上屋先生の全てを語らないスタイルも想像を掻き立てられて良かったと思います。

 

・サブキャラクターの存在。

姫谷を初め、上屋、邦仁と物語を盛り上げるのに一役買ったキャラクターが多かったのも好印象。

捨てキャラがいないというか、みんなそれなりに活躍してる。

(上屋×蓉司の絡みも見たかったのが本音ですけど!)

 

 

◆ 悪かったところ ◆

 

・哲雄ルート以外の扱いの酷さ。

睦、善弥ルートはほぼBADENDなので、選択肢分岐でもいいから、他のエンディングが見たかった…。

特に善弥。善弥的にはあの終わり方でハッピーなのかもしれないけどさ…!

哲雄以外のキャラクターに期待した人は肩透かしかも。

 

・Hシーンの尺の短さ。

表現は濃い……というか、淫語を使わずに表現するエロさがあって良かったんですが、

如何せん尺が短い。贅沢言えば、もう少し1回1回の尺と、哲雄以外の絡みの濃さも欲しかったとこ。

 

・OPムービーのスキップ不可。

悪かった、っていうわけじゃないけど、周回プレイする時にOPは飛ばせたら良かったなぁと。

EDムービーはエンディングによって曲も変わるからみんなしっかり見よう。

 


 

下記よりネタバレ雑感(クリックで開閉)

 

善弥は性奴隷化エンドだし、睦はカニバリズムエンドだし………

本当に哲雄ルート以外BADENDすぎる(白目)

 

散々な目に合ってきた蓉司くんなので、哲雄ルートでは希望のあるエンディングで本当に良かった。

TRUEENDは、哲雄と蓉司がまた再会するって解釈でいいんですよね…!?

君の名は的に電車の中で思い出すよね!?

 

 

屋上で”ずっと一緒にいる”と決意するシーンと、

この瞬間を大切にしたいからこそ、”永遠なんてない”と話すシーンは涙なしには見れなかったです。

哲雄×蓉司、素晴らしいカップリングでした。本当に素敵。

 

オス、メス関係なく、純粋に惹かれ合って恋人同士になる2人が見たい。

FDとか出ないかなぁ……。

綺麗に完結しているので難しいと思うけど、哲雄をもっと味わいたい。(気持ち悪い)

 

 

◆ お気に入りキャラクター順:哲雄>>>善弥=姫谷>蓉司=上屋先生>睦

 

城沼 哲雄 / CV:鳩マン軍曹


クールで人を寄せ付けない雰囲気、声、全てにおいて最高なキャラクターでした。

しかもバイトがバーテンって最強じゃないですか…?( *˙ω˙*)و

いざというときに助けに来てくれる頼り甲斐、無言でキスしちゃう強引さ、体調の心配とお見舞いで差し入れしてくれる優しさ。付き合いたいよね控えめに言って。

過去に色々あったキャラですが、幼少期のエピソードも見たかったかも。

クールで冷たそうなキャラがツボなんですけど、哲雄はどストライクでした。プレイ中にやにやが止まんなかった(*´σー`)

 

 

三田 睦 / CV:空乃太陽


正直、蚊帳の外感。もう少し活躍させてあげても良かったんじゃ…と不憫になってしまった。だからこそ、メンヘラ化した睦に説得力があったんだけども。

睦ルートは本当に衝撃的だったよ……。ただ、善弥と違って、救済処置はあったのかな。

友達として一緒にいて楽しそうなキャラクターでした。

 

 

翁長 善弥 / CV:緑川光


プレイ前とプレイ後で印象がガラッと変わるキャラクター。そりゃ歪んだ性格になりますよね。

「彼ら」の存在で一番迷惑被ったのは善弥なのでは。幸せに終わるエンディングが欲しい…(  ; ᴗ ;  )

関係ないけど、私もイグアナ飼いたい。

 

 


◆ CG枚数は、83枚(差分抜き)

 

グラフィックはかなり綺麗。本当に10年前のゲーム…?

さすがニトロプラスといったところか!

 

蓉司の顔が中性的(特にイベントCG)なので、ホモホモしい男臭さは感じられませんでした。CGによっては完全にメスの顔してる。

 

なんか馴染みのある絵柄だな~って思ってたんですが、塗りがCLOCKUPっぽいかも。

 

 


ボーカル曲:7曲 BGM:16曲 収録されていました。

エンディング毎にED曲が用意されているという充実っぷり。

全曲英語なので、歌詞の意味は分かりませんが、エモい(語彙力)。

 

ED曲の『VLG』を聞いてマリリン・マ○ソンが浮かんでしまった。なんか似てる曲があったような気がするんだけど気のせいかな。

 

一番印象に残ったのが、夕方5時のチャイム。不協和音でめちゃくちゃ怖い。

善弥が狂う描写と完全に一致していました_:(´ཀ`」 ∠):

 

 

伝奇×ホラーなボーイズラブADV。

10年前という古さを感じさせないクオリティで、雰囲気が気に入れば一気にプレイできるテキストの読みやすさでした。

原作がミドルプライスなので、プレイ時間は短め+攻略対象キャラクターが少ないですが、女性受け良さそうなキャラクターたち勢揃い。

鬱ゲー好きにはめちゃんこおすすめです。

 

リマスター版は、ウィンドウサイズの拡大、Win10の対応があるので今からプレイする人はこっちを推奨します。

 

あと、PSV版も発売してるんですが……このゲーム18禁描写必須じゃない……!?

肉塊を生み出す描写とか、どう描かれているのか興味ある…!