【感想】NORN9 LOFN

 

  タイトル NORN9 LOFN for Nintendo Switch
  ブランド オトメイト
  発売日 2018-09-27
  原画 悌太
  シナリオ 一二階 , 潮文音 , 恵莉ひなこ
  ジャンル 女性向け恋愛AVG
  プレイ時間 約35時間~40時間
  総合評価         
シナリオ キャラクター グラフィック 音楽・ムービー システム
                                            

 

ある一つの歌が、少年を違う時空に連れ去る。

気がつくと、少年は見知らぬ場所に立っていた。
古めかしい街並み。景色はセピア色に見える。
まさに、教科書で見た明治や大正そのものの風景だったのだ。

タイムスリップした世界で少年が出会った、3人の少女と9人の若者。
少年は彼らとともに、空の旅に赴く。

「続きのない友情、終わりの見える恋。それでも人は、独りではいられない」

彼らが旅をする理由は?
目的地とはどこなのか?
そして、この世界は一体何なのか?

多くの謎を抱えながら、船は進む。
物語の結末に向かって。
絆の紡ぐ未来が、今始まる――。

 

 

パッケージ & 特典


パッケージ版で購入しました。

発売してから少し経ってたけど、予約特典のイラストカードがついてきてラッキー٩(ˊᗜˋ*)و

 

 

シナリオ

攻略順:駆→千里→正宗→暁人→ロン→平士→朔也→一月→夏彦→真相ルート
推奨攻略順:こはる→七海→深琴の主人公の順番で攻略した方が楽しめそう。夏彦は最終ルート推奨です。

 

PSVで発売された『NORN9 VAR COMMONS』『NORN9 LAST ERA』が収録された本作。

本編+FDがセットになったお得版みたいな感じです。NORN9シリーズを初めて触れる方には、本作がおすすめ。

アニメ化や舞台化など幅広くメディア展開されている作品なので、乙ゲーでは有名なのかも。(無知)

 

 

VAR COMMONS

少年がタイムスリップした先で出会う、12人の能力者“ノルン”と呼ばれる空飛ぶ船で旅をすることになるが、旅の目的は一体何なのか?そして、能力者たちの能力はどういったものなのか――というストーリーの乙女ゲーム。

 

七海/こはる/深琴

 

主人公の少女は3人いて、それぞれ3人の男性キャラクターを攻略できるという仕様。

複数主人公ってどうなんだろうなぁ、と最初は思っていましたが、こはるは純粋天然正統派ヒロイン七海は言葉数の少ないちょっと変わったヒロイン深琴は育ちの良いお嬢様で高飛車なプライド高い系ヒロイン――と三者三様で飽きないし、案外馴染みます。攻略対象キャラクターも9人と多いので、毛色の違う3種類の物語って感じで楽しめました。

ちなみに、こはる:駆、千里、正宗 / 七海:暁人、ロン、平士 / 深琴:一月、朔也、夏彦

がそれぞれの攻略対象キャラクターです。

 

名前は変更可能ですが、デフォルトのままならボイスありで呼んでくれます。

 

肝心のストーリーは、がっつりSFファンタジー系。登場人物はほぼ全員能力者(未来予知や過去視ができる…など)だし、能力を使ってのドンパチもあるので、キャラクターとのいちゃラブ糖度はそれほど高くなく、キャラクター同士が恋仲になるまでの描写も一部を除いてあっさりしていましたし、どっちかっていうとシリアス寄りのシナリオ。

他の乙女ゲームをほとんどやったことないので比較できないんですが、こんなもんなのかな?

 

各ルート2~3時間で終わる内容ではあるんですが、攻略対象が多い+おまけ要素もあったりして、かなりのボリューム。

他のゲームと平行してプレイしていたせいで1ヶ月近くかかってしまいました……(∩´﹏`∩)

 

旅の理由各キャラクターが持つ能力について襲撃犯の正体など、各ルートを攻略していくにつれて回収されていく伏線も多く、読み応えは十分。

ルートごとのクオリティの差はありましたが、9人もいれば1人くらいは推しキャラが出来るでしょうし、シナリオを考察しながら楽しむのも良し、キャラゲーとして好みのキャラのルートだけ楽しむのも良しだと思います。

ちなみに、私は圧倒的に宿吏さん推し。

 

ただ、真相ルートまで読まないと、空汰の存在が空気になってしまうので、できれば最後までプレイ推奨です٩( ¯ᒡ̱¯ )و

 

 

LAST ERA

4つのコンテンツで構成されているFD。

 

◆PRELUDE ― 本編が始まる少し前のお話。ノルン乗船順にそれぞれのキャラクターの視点で、描かれている。

◆CONCERTO ― メインコンテンツ。本編のその後のお話で、甘い雰囲気の日輪、新たな困難を乗り越える月影の2編で構成。

◆FUGA ― 本編を攻略対象キャラクター視点で振り返るお話。

◆FANTASIA ― キャラクターが突然ちびキャラになってしまうIFストーリー。

 

メインコンテンツである、CONCERTO本編での消化不良感を解消してくれる優秀なFDでした。

糖度高めのいちゃラブストーリーも補完できていましたし、ボリュームも十分。

各ルートの繋がりも強く、FDというよりはノルンの物語をもう少し掘り下げて描写された続編―といった印象が強いかも。本編だけでも楽しめますが、『LAST ERA』をプレイした方が更に楽しめることは間違いなし。

 

FUGAは本編を攻略対象キャラクター視点から見たダイジェスト版…なんだけど、ダイジェスト版とは思えないくらい丁寧に描かれていました。ただ、長すぎるのでほぼスキップ……ごめんなさい( ;∀;)

本編後、時間が空いて内容を忘れちゃった人向け、って感じ。

追加CGもあるし、攻略対象キャラクターの意外な一面も見れたりするので、読んだ方がいいとは思うんですけどね(´·×·`)

 

FANTASIAはどうしてもSDキャラを使いたい……という制作者側の気持ちが伝わってきた(適当)。

 

 

キャラクター

お気に入りキャラクター順:暁人>夏彦>ロン=一月>駆=朔也>千里>平士>正宗

 

結賀 駆


正統派主人公かと思いきや、腹黒人を掌握する能力に長けているという一言で言えば性格悪い奴。

深琴のことを「ほんと、あいつ腹立つよね!」って笑顔で語るところは正直笑ったw

最初にプレイしたルートですが、FD含め全ルートクリア後だとかなり印象が変わります。

 

ビジュアルは好みなんだけど、付き合い始めたあたりから小っ恥ずかしいデレ方というか、歯の浮くような台詞を連発するのがちょっとなぁ。

こはるが慣れない冗談を言って、照れてたあたりが駆の可愛さのピーク。

リーダー基質な部分を含めて、本編には欠かせないキャラだとは思います。

 

◇   ◇   ◇

 

市ノ瀬 千里


人付き合いが苦手なコミュ障引きこもりショタ。

引きこもりに声の大きさを求めても仕方ないけど、小さすぎて聞き取りづれえ(#^ω^)

こはるを好きになってからは積極的でグイグイ行くタイプだったのが意外。

年下ながらに強引なところとか、疑問系で絶妙に恥ずかしいことを聞いてくるところとかはカッコイイと思ってしまったヾ(*゚ω∩*)

 

平均年齢が高く、高身長も多いキャラクターばっかりなので、低身長ショタは貴重。

 

◇   ◇   ◇

 

遠矢 正宗


面倒見が良すぎるせいで苦労するタイプの、船内のおまとめ役。

年上キャラとはいえ、言動がおっさん臭い……(笑)

ガチトーンで「悪い子にはお仕置きだな」とか聞いてるこっちが恥ずかしくなってしまう(真顔)

 

正宗の立ち位置的に、戦争の話が多く殺伐としたルート。

正直、他のキャラに比べて魅力に欠けるキャラクターでした。人気投票最下位なだけある。(酷)

 

◇   ◇   ◇

 

宿吏 暁人


不器用でツンデレだけど優しくて弟思いで鳥が苦手で料理が上手い家庭的な宿吏さんが大好きだああああ\\(۶•̀ᴗ•́)۶////

初見から気になっていたんですが、こんなに魅力的なキャラクターだとは……!

 

七海のことを憎む対象であったという始まりから、それを許し、惹かれ合っていくまでの過程が素敵でした。そして、宿吏さんは千里ルート後にプレイしてほしい。

楽しみは最後に取っておく派なので、LAST ERAでは最後まで宿吏さんルートを温めておきました(ΦωΦ)

 

宿吏さんのおかげで、本作の評価が+20点くらい上がってます。がちで。

 

◇   ◇   ◇

 

乙丸 平士


誰とでも仲良くなれる人柄の良さ、そして精神感応力というテレパシー能力を持つ平士。

複数のルートで手助けしてくれ、友達思いの頼れる奴という印象が強いので、攻略対象というよりは、周りの引き立て役として一役買っていました。個別ルートの内容は、正宗や一月に近いかも。

とりあえず、平士、一月、七海の夜更かしメンバーのやり取りが微笑ましい。

ドア越しにテレパシーを使って会話するシーンも、CGと重なって素敵でした。

 

◇   ◇   ◇

 

室星 ロン


船内で最年長であり、ロンについて誰も詳しくは知らないという謎に包まれたキャラ。

立ち位置的に、まとまりのある内容が難しいのか、個別ルートはビター寄り。

大人組のロンならではの、大人らしいお話。こういうのは18禁要素ありで読みたいと切実に思う。

 

ロンの過去が本編では描かれていなかったのが残念でしたが、FDで補完してくれて良かった良かった。

他のキャラクターとは明らかに毛色の違うルートで、好みは分かれそうですが、こういった鬱要素も取り入れてくれて嬉しい…( ˶˙ᵕ˙˶ )

 

◇   ◇   ◇

 

二条 朔也


深琴の幼馴染で、深琴に好意を寄せているのは誰が見ても明らかだけど、“好きになってはいけない”――という業を背負ったキャラクター。

 

朔也ルートの見所は、深琴と朔也のもどかしい関係性もあるんだけど、女の子同士の友情が描かれているのも大きいです。

主人公組、みんないい子だから女の子同士できゃっきゃしてるのが本当に微笑ましいんです…(((o(*゚▽゚*)o)))

 

深琴も朔也も「美しい」という言葉がぴったりで、朔也の儚げな青年っぽい雰囲気、最高です。

 

◇   ◇   ◇

 

加賀見 一月


女をからかい誑かすのが大好きな、色男的なキャラ。

七海とも仲良いから、七海とくっつく一月も見たかったなぁ。なんて思ったり。

 

本編の個別ルートの出来は正直イマイチだったんだけど、FDで化けたキャラクター。

朔也、平士、駆が一月たちのために熱心に協力してくれた、熱い友情に涙したよ…(´;ω;`)

飄々とした態度だけど時折的を射た発言をして、色々なものを抱え込む一月は大人組っぽい。

 

◇   ◇   ◇

 

吾妻 夏彦


ノルンを襲撃し、能力者たちを殺そうとする、敵ポジションにつくキャラクター。

序盤以外、ほぼ出番のなかった空汰が活躍するのでそこからすでに嬉しい~!

公式でも最終ルート推奨っぽかったので、最終決戦っぽく熱い戦いが繰り広げられるのかと思いきや、拍子抜けな部分もあって、期待しすぎちゃった感は否めないルート。

ただ、夏彦ルート後に真相ルートをプレイしたほうが流れ的に楽しめると思います。

 

FDの夏彦ルートは、完全にSF

それにしても、夏彦たちの乗る小型戦闘機のデザインはどうにかならなかったのか(笑)

 

 

グラフィック・演出


CG枚数:114枚(VC)/ 70枚(LE)(差分抜き)

 

いわゆる、乙女ゲーらしい絵柄。コントラスト強めの塗り?で、エロゲ塗りに慣れていると目に眩しいけど、男性向けの作品とは違った良さがありました。

背景も青空、星空、教会やノルン船内など美麗なものが多かったです。

 

LAST ERAのCG枠が大量にあったので、新規CGがこんなにあるの!?とワクワクしていたら

FUGA編での使い回しCGだったという悲しさ。いやそりゃそうだよね…(´・ω・lll)

それでも差分抜きで70枚もあるので、枚数に関しては文句ないです。

 

 

音楽・ムービー


【 VAR COMMONS 】 / 歌手:やなぎなぎ
OP曲「melee」/ED曲「many universes」/挿入歌「砂時計は空の空」
————————————–
【 LAST ERA 】 / 歌手:やなぎなぎ
OP曲「foe」/ED曲「skyscape」
BGM数:27曲(VC)/32曲(LE)

 

やなぎなぎさんの歌うボーカル曲は、ノルンの世界観にマッチしていて素晴らしかったです。

特に、VCのED曲挿入歌がお気に入り。

ED曲が聞きたすぎて、攻略のモチベーションに繋がりましたヾ(*゚ω∩*)

 

『砂時計は空の空』は、やなぎなぎさんが声優を務める某キャラが歌っている、という設定なんですが、聞く度に、流れるシーンが頭に浮かんで涙を誘う…。

 

BGMの曲数は多く見えますが、VCの曲もLEに収録されているので、新規曲数は8曲くらいでした。

 

BGMでは、 加速する針  雪のように消えて  動き出した歯車 などがお気に入り。

ボーカル曲もShort verでいいから音楽鑑賞モードに収録してほしかった…!

 

 

システム


ギャラリー(CG鑑賞) / ムービー鑑賞 / 音楽鑑賞 / ノルン+ライフ / ノルンクエスト
NORN9 STORE / NORN+ENSEMBLE / HYK(ヒヨコチャンネル)

 

レジスタ系のノベルゲームシステム。最近プレイしたゲームだと、『Dear My Abyss』も同じシステム。

バックログでシーン巻き戻しタッチスクリーンで読み進められるキーコンフィグ割り当てなど、設定項目は多いので快適にプレイすることができました。

強いて言えば、エフェクトの高速化/オフがあればよかったかな。

 

欠点といえば、ノルン+ライフとかいうクソ面倒なミニゲーム。

VC、LE共に、ミニゲームをプレイしてポイントを貯めて、アフターストーリーなどと交換できるシステムがあるんですが、VCは本編をクリアすればポイントを入手できたのに対して、LEはなぜかミニゲームをちまちまプレイしなきゃポイントを入手できないという面倒くささがあり、ミニゲーム内でゲットできるポイントも微々たるもの。なにこの辛い仕様。

ポイントを貯めて交換、っていうおまけ要素は全然良いんだけど、もう少し良心的な難易度にしてほしかったところ。ミニゲームもゲーム性があれば良かったんだけど、キャラクターと会話するだけだし。

 

 

総評

SFファンタジーを取っ付き易く取り入れ、シナリオゲーとしてもキャラゲーとしても両立した女性向けのノベルゲーム。

攻略対象のキャラクターが多いのにも関わらず、似たり寄ったりの性格にならずに、それぞれ個性のある男性キャラクターを描けていたのも好印象です。

 

個人的に、本作の醍醐味は、キャラクター同士の関係性

出会ってそこまで経ってないどころか、最初は不信感マックスだったのにも関わらず、お互い親交を深めていき、命掛けで行動できるキャラクター同士の友情に心を揺さぶられました。

 

あとはとにかく、宿吏暁人というキャラクターに出会えたことに感謝しかないです。

オトメイトさん、ありがとうヽ(;▽;)ノ

 

男性向けのADVばっかりやってるんですが、ノルンのおかげで乙女ゲームもいいなぁ、という気持ちに。

とりあえずオトメイトさんの作品はいくつかプレイしてみようと決意。

 

長すぎて中だるみする部分もありましたが、結果的に満足度は高いです。

乙女ゲーム初心者の私でも楽しめたので、雰囲気やキャラデザ、声優など気になる部分があればNS版もしくはPSV版からやってみてください( ^-^)⊃⌒♡

 

PSVでもう一つFDが発売されているようなので、感想を書き終わったらそっちに手をつけていく所存。

ただ、LEで十分すぎるほど掘り下げていたので、蛇足FDになりそうな予感も…

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